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第01話 サブキャラだって恋をする STAR DRIVER 輝きのタクト TidbiT

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STAR DRIVER 輝きのタクト 二次創作

 以下の作品は、「STAR DRIVER 輝きのタクト」の二次創作作品です。公式作品とは一切関係ございませんので、その点をご承知置きの上、お読みいただければ幸いです。

STAR DRIVER 輝きのタクト TidbiT 第01話 サブキャラだって恋をする



「やっぱりタクトくんはもう無理かな~。ワコにべったりだもんね。ラブラブ念力を込めたお弁当も食べさせてあげたんだけどな~。効かなかったか、残念!」
 南十字学園の校庭をひとりで歩きながら、マキナ・ルリはつぶやいた。親友のアゲマキ・ワコは、「神話前夜」の公演に向けて演劇部の活動に勤しんでいる。

「しかしワコも、なんであんなにいい男にばかりもてるかな~?スガタくんと幼なじみなだけじゃ足りずに、編入生のタクトくんまでさらっていくとは。わたしだってそんなにワコに負けているわけじゃないと思うんだけどね~。結果がついてこないんだよね~」

 たしかに、ルリはとびきりの美人というわけではないし、特にスタイルが良いというわけでもないが、いつも一緒にいるワコと並んで見劣りすることもない。だが、男たちが寄っていくのはワコばかり。そんな現状を思えば、不満に思わないわけもない。
 しかもワコは、とびきり格好良い男の子を二人もキープしているのだ。本人はキープしているつもりはないのかもしれないけれど、外から見ればキープしている以外のなにものでもない。早いところ、どちらか一方でもリリースしてくれないものか。そんな風に感じている女子は少なくないと思う。


 夏。それは恋の季節である。
 ワコにくっついていれば、そのおこぼれとして、スガタやタクトとも遊べるかもしれないけれど、それだけではやはり寂しすぎる。ルリだって、ルリ自身の人生の主役なのだ。ちょっとくらい、ちやほやされてみたい!
 そんなことを考えながら、ひとり校庭をブラブラしていたルリの前に、硬式テニスのボールが転がって来た。

「お~い、そこのキミ!ボールを拾ってくれないか?」
 向こうから、メガネをかけた男子が走り寄って来る。テニスラケットを持って走る姿はスタイリッシュであり、どこか知的な爽やかさを漂わせている。ルリノート(南十字学園のイケメン男子を網羅したノート)にもマークされている、テニス部のタカスギ先輩だ。
 ルリは、足元に転がっていたテニスボールを拾うと、近くまでやってきたタカスギに手渡した。
「タカスギ先輩、どうぞ!」

 タカスギは走って少し乱れた髪を左手でかき上げると、ルリに笑顔を投げかけて言った。
「ありがとう。ところでキミはボクのことを知っていてくれるんだね。でも残念なことに、ボクはそんな可愛らしいキミを今まで知らなかった。ぜひキミの名前を教えてくれないか?」
「そんな、かわいいだなんて…。わたしは、1年C組のマキナ・ルリです」
「ルリちゃんか。イメージにぴったりのかわいい名前だね。知り合いになれて嬉しいよ。そうだ、ボールを拾ってもらったお礼に、今度、映画に招待したいんだけれど、いいかな?」
 タカスギは爽やかな笑顔をルリに向けて言った。
「そんな、お礼だなんて、大したことはしていません。でも、せっかく誘っていただいたんだから、わたしで良ければ…」
「ルリちゃん、キミだから誘ったんだよ。誰にでもこんなことを言うわけじゃないさ。じゃあ、連絡先を教えてくれるかな?あとでメールするね。そのときに予定を決めよう」
 タカスギはそういうとポケットから携帯電話を取り出し、連絡先の交換を促した。

 連絡先の交換を済ませ、ルリに手を振りながらタカスギが走り去った後、そこには小さくガッツポーズを決めるルリの姿があった。


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 日曜日の午後。南十字島のショッピングモールの入口に、ルリの姿があった。
 すそにレースをあしらった、ふんわりとしたシルエットのワンピースで、普段よりもかわいさを強調している。今日はタカスギと映画デートの予定なのだ。

 しばらくすると、向こうからタカスギが近づいてくるのが見えた。Tシャツとジーンズというラフな格好で、線の細い印象のあるタカスギには一瞬に合わない様に思えるが、テニスで鍛えられた身体は意外に肩幅もあり、男らしさを印象付けるファッションに仕上がっていた。

「ルリちゃん、暑いところを待たせちゃってゴメンネ。じゃあ、早速行こうか」
 タカスギはそういうと、ルリを連れて映画館へと向かった。



 映画を見おえた二人は、帰り道に、食堂イーターへと立ち寄っていた。

「いらっしゃいませ。何になさいますか?」
 二人が入った2階席のテーブルに、マスターが注文を取りに来る。
「ボクはアイスティー。ルリちゃんは?」
「じゃあ、アイスコーヒーでお願いします」
「かしこまりました。ごゆっくりおくつろぎください」

 そしてすぐにドリンクが運ばれてきた。

「映画、面白かったね。ボクは原作も読んだことがあるけれど、原作にある二人の心理描写を、短い上映時間の中に上手くまとめたと思うよ。ルリちゃんは楽しんでもらえたかな?」
 タカスギがルリに映画の感想を聞く。ルリは、アイスコーヒーについているストローに触れながら、言った。
「わたしは映画で初めて物語を知ったんですけれど、主役の男性と女性が、それぞれの複雑な立場を超えて結ばれていくところが良かったです。わたしもあんな風に男の人に愛されるかなあ」
「ルリちゃんは大丈夫だよ。だってもう、キミに夢中になっているボクがいるからね」
「タカスギ先輩…」
 タカスギとルリは、テーブル越しに見つめ、近づいていく。

 カランカラン。そんな音と共に新たな客がイーターを訪れた。もう目の前まで迫っていたルリとタカスギは、あわてて離れる。そして、しばらくは沈黙の時が流れた。
 その流れを断ち切るように、ルリが話題を変える。

「そうだ。今日映画に連れてきてもらったお礼に、今度、お弁当を作って持って行きますね」
「本当に!嬉しいなあ。でも、大変じゃない?」
 タカスギが本当にうれしそうに、顔をほころばせながら言う。
「ぜんぜん!こう見えてわたし、お料理が得意なんですよ。特にコロッケが得意です!」
「そうなんだ。じゃあ、お弁当、楽しみにしているね」

 そんなとりとめもないことを話しながら、二人の日曜日の午後は過ぎていった。


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 夏休みも終わりに近づき、ルリとタカスギは夏祭りにやって来ていた。
 この祭のメインイベントは、何といっても午後8時から始まる花火大会だ。会場には多くの人があふれている。

 そんな中、二人は人ごみから外れた神社の方にやって来ていた。

「こっちに、花火を見るのに最高な、隠れたスポットがあるんだよ」
 タカスギはそう言ってルリを暗がりに連れていく。今日のルリは、浴衣に草履という、花火大会の乙女にふさわしい格好だ。薄緑の地に白椿をあしらった浴衣は、なかなかルリに似合っていた。

「ちょっとここは暗くて足場が悪いから、この手につかまって」
 そう言ってタカスギがルリに手を差し出してくる。
「ありがとうございます」
 ルリはタカスギの手を取り、足元を確認しながらゆっくりと歩いていく。タカスギも、ルリの歩みに合わせるように道を先導する。

 そして到着した境内の裏手からは、ちょうど花火大会の会場が見下ろせた。しかもあたりに人はほとんどいない。いるにしてもルリたちと同じカップルで、他のカップルを気にする様子はなかった。


「たーまやー。…本当にここからだとゆっくり花火が見れますね」
 ルリが花火に感動したようにタカスギに言う。
「そうでしょ?意外にここは穴場なんだよね。何故かそんなに人も来ないし」

 花火は次々と上がり続けている。

「あ~あ、もうすぐ夏休みも終わっちゃうね。ルリちゃんとの楽しい日々もしばらくお預けになっちゃうのかな」
 そういうタカスギの顔は、打ち上がる花火の光に照らされ、色とりどりに輝いている。

「そんな悲しいことを言わないで下さいよ、タカスギ先輩。二学期が始まっても、また学校で会えるじゃないですか」
 ルリはそんなタカスギを見やると、明るく言った。

「でも、ボクたちは学年が違うから、校舎のフロアも違うじゃないか。だから、不安なんだよ」
「不安…ですか?」
「そう、ルリちゃんが同じ学年の男に奪られちゃうんじゃないかっていう心配さ」

「そんな…わたし、もてないですよ。だからそんな心配はいらないです」
 ルリは、ないない、というように手と顔をブンブン振りながら、タカスギに言う。
「そんなことないよ!これまではそうだったかも知れないけれど、すぐにルリちゃんの魅力に気づく男は出て来るさ!だから、安心が欲しいんだよ」

 そう言って、タカスギはルリに向かい合うと、右手を伸ばしてくる。その手はルリの左耳の上を通り、頭の後ろに回され、ルリの髪をなでた。

「安心…ですか?」
 ルリはタカスギの右手を受け入れながら、タカスギの目を見て問う。
「そう…他の男がルリちゃんに手を出させないためのシルシをつけておきたいんだ…」

 タカスギはそういうと、ルリに触れている右手を優しく引き寄せ、近づいて来たルリの首筋に唇を落とすのだった。

<了>


第02話 メイドさんは見た?につづく>

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